
夏の終わりが近づいてきましたが、まだまだ厳しい暑さが続いています。
「8月も後半だから、そろそろ大丈夫」と思ってしまいがちですが、熱中症は気温だけでなく、湿度や体調、活動内容など、さまざまな要因によって起こります。屋外だけでなく、室内でも注意が必要です。特に、気温がそれほど高くない日でも、湿度が高いと熱中症のリスクが高まることがあります。
そこで今回は、まだまだ続く暑さを乗り切るために、熱中症を防ぐために知っておきたい5つのポイントと、もしものときに知っておきたい応急処置についてご紹介します。
1.熱中症は「暑い屋外」だけで起こるものではありません
熱中症というと、炎天下での運動や屋外作業をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、熱中症は室内でも起こります。
気温や湿度が高い環境に加え、体調不良や睡眠不足、激しい運動などが重なることで、身体の体温調節機能がうまく働かなくなることがあります。特に、高齢者や子ども、体調がすぐれない方は注意が必要です。
「今日はそれほど暑くないから大丈夫」と思う日でも、室温や湿度を確認し、無理をしないことが大切です。

休み明けの屋外活動にも注意
連休中に冷房の効いた室内で過ごす時間が長かったあと、屋外での仕事や活動が再開すると、急な暑さや環境の変化によって体調を崩すことがあります。
特に休み明けは、生活リズムの変化や睡眠不足などが重なることもあります。いきなり無理をせず、こまめに休憩をとり、水分補給を心がけましょう。
2.熱中症を防ぐために、日頃からできること
熱中症予防の基本は、「暑さを避けること」と「こまめな水分・塩分補給」です。

のどが渇いてからではなく、こまめに水分をとるようにしましょう。また、外出するときは日陰を利用したり、帽子や日傘を使ったりするなど、できるだけ暑さを避けることも大切です。
室内でも、エアコンを適切に使用し、暑さを我慢しないようにしましょう。また、その日の暑さを事前に確認しておくことも、熱中症予防につながります。
環境省では、気温だけでなく湿度なども考慮した「暑さ指数(WBGT)」を公開しており、全国各地の実況値や予測を確認できます。日々の天気予報やスマートフォンの天気アプリなどでも、気温や湿度、熱中症に関する情報を確認できる場合がありますので、いつもお使いのお天気アプリをぜひ確認してみてくださいね。

外出や運動、屋外での作業などの予定があるときは、こうした情報を上手に活用し、その日の暑さに合わせて服装や活動時間を調整したり、こまめに休憩をとったりしましょう。
「今日は大丈夫」と感覚だけで判断するのではなく、さまざまな情報を参考にしながら、無理をしないことが熱中症予防につながります。

熱中症対策・労務管理アプリ【SALAMAT】
Golden Fieldでは、Apple Watchを活用した見守りサービス「SALAMAT(サラマット)」を開発しています。健康状態や位置情報などを離れた場所から確認でき、家族の見守りや現場での熱中症対策など、さまざまな場面で活用できます。
3.「ちょっとおかしい」と感じたら、早めの対処を
熱中症の症状には、
- めまい
- 立ちくらみ
- 筋肉のこむら返り
- 頭痛
- 吐き気
- 倦怠感
などがあります。
「少し気分が悪いだけ」と思っても、無理をして活動を続けるのは禁物です。
熱中症が疑われる場合は、まず涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめ、身体を冷やします。 首の周り、脇の下、足の付け根などを冷やすことも有効です。
自力で水分をとることができる場合は、水分や塩分を補給しながら、症状が改善するか様子をみましょう。「少し休めば大丈夫」と判断せず、普段と違う様子がある場合には、早めに医療機関への相談・受診を検討することも大切です。
暑い時期に急に体重が減った場合は、脱水にも注意が必要です。
汗をたくさんかくことで体内の水分が失われると、体重が一時的に減少することがあります。特に、短期間で体重が大きく減っている場合は、脱水の可能性も考え、水分が不足していないか、体調に変化がないか確認してみましょう。
4.こんなときは、ためらわず救急要請を

熱中症が疑われる人に、
- 呼びかけても反応がおかしい
- 意識がない
- 自力で水分をとることができない
といった症状がある場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
意識がもうろうとしている場合や、自力で水分をとれない場合は、無理に水分を飲ませないようにしてください。
救急車を待っている間にできること
①涼しい場所へ移動させ、衣服をゆるめます。
②可能な範囲で、首の付け根、脇の下、太ももの付け根など、太い血管が通っている部分を、氷のうや保冷剤をタオルなどで包んで冷やします。
③救急車が到着するまで、本人の意識や呼びかけへの反応などを確認しながら、落ち着いて見守りましょう。

5.暑さが続く間は、身近な人への「声かけ」も大切です

熱中症対策は、自分自身だけでなく、家族や身近な人にも目を向けることが大切です。特に高齢者は、暑さを感じにくくなったり、のどの渇きを感じにくくなったりすることがあります。そのため、「暑くない?」と聞くだけでなく、室温や体調、水分補給の状況などを周囲が確認してあげましょう。
たとえば、
「今日は暑いけど、エアコンを使っている?」
「水分はこまめにとっている?」
「食事はいつも通りとれている?」
「体調に変わったところはない?」
など、具体的に声をかけてみましょう。
また、離れて暮らしている家族の場合は、電話やメッセージで定期的に様子を確認するのも一つの方法です。特に暑さが厳しい日には、普段より少し意識して連絡をとると安心です。「本人が大丈夫と言っているから大丈夫」と決めつけず、周囲からもさりげなく様子を確認する。そんな小さな気づかいが、熱中症の予防につながります。
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【まとめ】まだまだ続く暑さ。無理をせず、早めの対策を

8月も後半に入りましたが、暑さが続く間は熱中症への注意が必要です。
・暑さを避ける
・こまめに水分をとる
・体調が悪いときは無理をしない
・熱中症が疑われたら、早めに身体を冷やす
こうした基本的な対策を一人ひとりが意識することが、自分や大切な人を守ることにつながります。
Golden Fieldでは、救急・防災・見守りなどの分野において、テクノロジーを活用しながら、誰もが安心して暮らせる社会づくりを目指しています。日々の暮らしの中で「もしものとき」に備えることを、私たちと一緒に考えてみませんか?
執筆:Golden Field編集部
監修:金野 利哉(Golden Field株式会社 代表取締役/元救急救命士・防災士)
